あらかじめお断りしておきたいのは、私は弁護士、行政書士などの有資格者でも専門家でもないということを承知しておいていただきたいのです。あくまでも参考程度に、こういう1つの考え方や方法もあるのかと認知していただければと思います。
エンディングノートと遺言書の違いまとめ
1.法的効力のあるなし
遺言書には法的効力があり、エンディングノートには効力はない、ということ。
2.書き方の決まりごと
遺言書には決められた書き方(自筆など)があり、エンディングノートは自由。
3.書く内容の決まりごと
遺言書は主に財産に関しての効力について大事、エンディングノートは縛られず自由。
4.費用の差異
遺言書は作成の形式によっては数万円程度の費用も掛かるが、エンディングノートはチラシの裏でもやろうと思えば自由で安価ですむ。
エンディングノートと遺言書の使い分け
上掲にまとめた4点以外にも相違点はあると思われます。
個人的な認識では、生前からの想いを伝えたいものが「エンディングノート」で、エンディングノートの意図に法的効力を加えたものが「遺言書」かなと考えます。
私自身は残せる財産などありませんから、遺言書を作成する考えは全くありません。もし万が一終末期に宝くじでも当選したら話は別ですが・・・、まあ無いでしょう。
逆に、エンディングノートと遺言書の双方を残し、それぞれの内容に食い違いがあった場合、騒動の原因になりかねないような気がしますから注意が必要でしょう。これについては財産のない自分でも容易に想像がつきます。
また、エンディングノートと遺言書の内容に食い違いがないけれども、遺言書の形式に不備があり、無効となるのも問題になるかもしれません。遺言者の想いも受け止める側によっては感じ方が違うかもしれませんから。
それからエンディングノートにあまりにも具体的かつ微細な事柄まで綴るのもどうかと思います。逆の立場になったら大変なのが想像つきます。
意味合いに語弊があるかもしれませんが、日頃から日記をつけ、何十冊も残されていたら、どうでしょう。気にも止めない間柄だったなら、遺品として簡単に整理してしまうかもしれませんが、深い関係だったら最初の1ページから想いを改めて受け止めたいと考えるんじゃないでしょうか。そういう意味では日記ももしかしたらエンディングノートと言えるかもしれません。ただ、死後にこうして欲しいという希望が記されているかどうかは知る由もありませんが。
遺言書で法的な部分を決め、遺言に至る細部を補足するのにエンディングノートを活用するというのが、いいように思います。
終活ノートとエンディングノート
根本的には言い方・呼び方の相違だけで、同じ類のノートだと考えます。なんとなくニュアンス的には、「終活」というと存外早い年代から取り掛かるイメージ、一方「エンディング」というと高齢になってきてから間近に生き仕舞いを感じ取り掛かるイメージのような気がしています。
どちらも最終的には「生き仕舞い」をどう綴り終えるか、自分の「生き仕舞い」の様をどう描くかを導くための下書き・設計図みたいなんじゃないかと。
言い方呼び方はなんでもいいでしょう。大事なのは想いなんですから。
最後に
もっともっとじっくり思いを巡らせて考えれば、きっともう少しでも参考になりそうなことが浮かんできそうな気もするんですが、限られた時間の中での、そして自身の能力の限界で、現状はこんなところです。
また、想起したら都度メモをとり、このページを改変修正していこうと考えています。
まっとうな考えや気持ちは、別に有資格者や専門家でなくとも通じるところはあると信じていますので。では、また
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